肩こり・腰痛・頭痛の前に現れる 「一枚、薄皮が張っているような感じ」

からだのしくみ

朝、身体の状態を「評価せず」に確かめる

朝の時間に、
その時点での身体の状態を、
一度、言葉として扱うようにしています。

書き留めることもあれば、
ただ頭の中で確かめるだけのこともある。

大切なのは、
良いとか悪いとかを判断する前に、
「今、どう感じているか」を
そのまま置いてみる、ということです。

今朝も、特別なことをしようと思っていたわけではありません。
いつものように、
今の身体の状態に意識を向けただけでした。

すると、少し意外な言葉が、先に出てきました。


痛みでも不調でもない、けれど「いつもと違う」

痛い、とも。
つらい、とも。
不調だ、という感じとも違う。

一枚、薄皮が張っているような感じ。

はっきりとした痛みや不調があるわけではありません。
体調が悪い、というほどでもない。
かといって、すっきりしているわけでもない。

重だるさとも違うし、
張り感とも、疲労感とも、少し違う。

動けば動けるし、
仕事もできそうだ。

ただ、
いつもの身体とは、どこか違う。


肩こり・腰痛・頭痛に共通する「症状の手前」

肩こり、腰痛、頭痛。
現れる場所や形は違っていても、
これらの症状には、
よく似た「手前の状態」があります。

痛みがはっきり出る前、
つらさとして自覚される前。

  • なんとなく動きが鈍い
  • 反応が、少し遅い
  • 集中できないわけではないが、冴えもしない
  • 悪くはないが、良くもない

こうした状態は、
異常でも、病気でもありません。

ただ、
「今は、こういう条件にある」
という情報が、
身体から出ているだけです。

今朝の
「一枚、薄皮が張っているような感じ」
も、まさにそのひとつでした。


自律神経が乱れる前に、身体は何を知らせているか

こうした状態は、
しばしば
「自律神経の乱れ」
という言葉でまとめられます。

しかし、
自律神経が“原因”として乱れている、
というよりも、
実際には、
身体の反応や切り替えが、
少し鈍くなっている状態を、
後からそう呼んでいるだけ、
ということも多いように感じます。

切り替えが遅い。
反応に遊びがない。
一気に悪いわけではないが、
余白が少ない。

その感覚を、
身体は
「薄皮が張る」
という、とても控えめな形で
知らせてくれているのかもしれません。


「なんとなく違う」を、悪いものにしない

ここで大事なのは、
この感覚を、
すぐに「悪いもの」と決めつけないことです。

調子が悪い
→ なんとかしなければ
→ 元に戻さなければ

そう考えた瞬間、
身体の状態を、
評価で押しつぶしてしまう。

でも実際には、
身体はただ、
「今日はこういう状態だよ」
と教えてくれているだけかもしれません。

薄皮が張っている日には、
薄皮が張っているなりの、
動き方や、判断の仕方があります。

無理に剥がす必要はないし、
無理に良くしようとする必要もない。


調整とは、無理に変えないこと

調整とは、
何かを無理に変えることではありません。

今の状態を、
今の状態として扱えるようにすること。

一枚、薄皮が張っているなら、
その前提で、
身体が動きやすい位置を探す。

それだけで、
身体はちゃんと、
自分で調整を始めます。

鍼灸においても、
こうした身体の自己調整を邪魔せず、
むしろ支えるような働き方があります。

Yejiでは、その調節のあり方を
「良性の調節」 と呼んでいます。


今日は、そういう日だった

この文章を書いている今も、
薄皮が完全に剥がれた、
という感じはありません。

でも、それでいいと思っています。

今日は、そういう日だった。
ただ、それだけのことです。

身体は、
いつも同じ状態である必要はありません。

むしろ、
変わり続けているからこそ、
こうして教えてくれるのだと思っています。


※本記事は、特定の症状や疾患の診断・治療を目的としたものではありません。
身体の感じ方や不調の現れ方には個人差があります。
強い痛みや症状が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。

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