※本記事は、Yeji公式ブログ
「鍼灸と“調節”の考え方」シリーズの一編です。
- ① 整うとは何か|鍼灸と「調節」という考え方
- ② すぐ変わる人・変わらない人|問題の構造という視点
- ③ 「コリ」とは何か|局所の組織環境という視点
- ④ 介入とは何か|鍼灸は身体を操作しない
「整える」と聞くと、
乱れたものを元に戻す、
ズレたものを正す、
そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。
自律神経を整える。
姿勢を整える。
バランスを整える。
どれも間違いではありませんが、
身体のはたらきをそのまま表しているかというと、
少し違和感も残ります。
なぜなら、
身体は最初から「整えられるのを待っている存在」ではない
からです。
身体は、常に「調節」している
私たちの身体は、
何かが起きてから慌てて元に戻るのではありません。
- 動きやすさ
- 緊張の度合い
- 疲れの抜け方
- 痛みや違和感の出方
こうしたものは、
その人の生活や環境、
これまでの積み重ねの中で、
その都度調節された結果として現れています。
調子がいいときも、
不調を感じるときも、
身体は止まっているわけではなく、
常に何らかの調節を続けています。
「症状」は、失敗ではない
肩こり、だるさ、違和感、痛み。
それらはしばしば、
「うまくいっていない証拠」
「悪い状態」
として扱われがちです。
しかし別の見方をすれば、
それは今の条件の中で成り立っている一つの結果
とも言えます。
無理が続いた。
緊張が長引いた。
休めない状態が当たり前になった。
その中で身体は、
なんとか折り合いをつけながら、
今の反応のかたちに落ち着いた。
鍼灸で扱っているのは、
その反応を力で消すことではなく、
調節のしかたが変わる余地です。
局所に働きかけることもあります
調節というと、
全体を眺めて、静かに待つような関わりだけを
想像されるかもしれません。
しかし実際の臨床では、
筋肉や筋膜、関節まわりに、
滑りにくさや循環の偏りが重なり、
反応が出やすくなっている場所に対して、
積極的に働きかけることもあります。
そのような局所への介入は、
「原因を叩く」ためではなく、
調節が滞っている場を、
もう一度動かせる状態に戻すため
に行われます。
局所を見ることと、
全体を扱うことは、
本来対立するものではありません。
調節には、いくつかの側面がある
Yejiでは、
身体の調節を一つの働きとしてではなく、
いくつかの側面をもつものとして捉えています。
- 反応の「出方」が変わる
- 効きすぎないように抑えがかかる
- 状態に応じて向きが変わる
- 一部ではなく全体として整っていく
以下の記事では、
それぞれの側面を、もう少し詳しく整理しています。
調節シリーズ一覧
Yejiでは、身体の働きを「調節」という視点から捉えています。
以下は、その考え方を異なる角度から整理した連続記事です。
※順番に読むことで、
「調節」という考え方の輪郭が立ち上がる構成になっています。
武蔵浦和で、こうした「調節」という視点から施術を受けたい方へ。
ここまでの考え方を、
実際の身体の変化として確かめたい方は、
施術の場でお手伝いできます。
無理に変えるのではなく、
壊さず、急がせず、過剰にしない。
その人の調節が、
もう一度働きやすくなる条件を整えることを
大切にしています。
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※本記事は、鍼灸施術に関する一般的な考え方を紹介するものであり、
特定の症状や疾患に対する治療効果を保証するものではありません。
症状が強い場合や医療機関での診断・治療が必要な場合は、
適切な医療機関へご相談ください。


